若狭おおい町産 福井青梅

おおい町妙荷谷産 松宮さんちの剣先青梅(けんさきあおうめ)

おおい町と梅にまつわる伝説

 2006年に大飯町と名田庄村とが合併して誕生したおおい町。
 海や山等の変化に富んだ地形を活かし、海水浴場やキャンプ場などの自然を満喫出来る施設が充実しています。
 毎年8月の上旬に開催される「スーパー大火勢」は、高さ約20m、重量1tに及ぶ大松明を回す、同町を代表する雄壮な夏の火祭りです。

 種が小さく肉厚な福井梅。若狭湾に面したおおい町は福井梅の産地でもあります。
 梅栽培の盛んなおおい町には梅にまつわる伝説が残っています。 おおい町大島の「宝楽寺」には菅原道真が立ち寄って植えたという梅の老木があります。 同寺の縁起には筑紫の飛び梅と同じく「梅樹一夜のうちに飛び来たり 当時境内に生い繁れり」とあります。
 町指定天然記念物に指定された、この梅の老木は今でも早春の3月頃に紅花を開花させほのかな香りをただよわせる。

福井梅のあゆみ ~若狭の青ダイヤ~

 福井梅の栽培の歴史は古く、江戸時代の天保年間に若狭町伊良積で発祥したと伝えられます。

 伊良積の農民助太夫と平太夫の庭に梅が植えられており、当時これを「助太夫梅」「平太夫梅」と称していました。耕養庵のお菓子にも使われている「剣先梅」はこの助太夫梅を品種改良したものです。

 梅栽培が本格的に定着したのは明治の頃からですが、その後盛衰をくり返しながら「福井梅」として発展していきます。

 酒造法の海正で、梅酒が一般家庭で造られるようになると、梅の果実は「青ダイヤ」と呼ばれ急激に消費が伸びました。更に近年の自然食品や健康食ブームによって梅製品の消費が伸び高品質な「福井梅」は市場で高い評価を得ます。

 梅には疲労回復に効果のあるクエン酸だけではなく、胃腸の働きを活発にして食欲を増進させるリコピンも豊富に含まれています。夏場に梅干しを食べると良いというのは、塩分補給の為だけではなく、夏バテに効果的な成分が豊富に含まれているからなのです。

自然の恵み おおいの青梅 素材を楽しむ

福井梅 妙荷谷堤の  松宮さんの自慢の梅園
剣先青梅をいただいて 感謝 感謝
若狭の太陽を  いっぱいうけた青梅  さて どんなお菓子になるのやら

【お知らせ】

長年お世話になった梅農家の松宮さんですが、2016年、梅作りを引退されました。
今まで美味しい梅をありがとうございました。
・・・・ということで、今年からは、おおい町小堀にある村松さんと中官さんの梅園の青梅を使用しております。