「夕焼けになると明日は晴れ」
「カエルが鳴くと雨」などの天気を占うことわざを聞いたことはあるでしょうか。
このように自然現象から天気を予想することを観天望気といいます。
観天望気には、前述のように場所に関係なく使えるものもありますが、
それぞれの地方独特のものもあります。
若狭地方では
「梅丈岳に雲がかかれば雨」
「久須夜に雲がかかると雨」
「朝日が早く三宅山にあたると午後雨」
「本保の泣きみそ谷」
「大島の雲がとれれば晴れ」
「冠島と越前岬の中間に雲がかかるとなぎ」
「青葉山両端がきれいなときは雨が降らん」
「青葉山の北に発生した夏の夕立は高浜では大夕立となる」
「三十三間山に三回雪が降ると里にも雪が降ってくる」
などがあります。
ただ「○○山に雲がかかれば雨」や
「○○の山に三回雪が降ると・・」というのは、
全国的にも各地にことわざが残っていて、
それぞれの場所で比較的目立つ高い山が天気予報に役立っているようです。
スーパーコンピュータがはじき出す天気予報の的中率はめざましく良くなっていますが、
我々の五感を巡らせ生活に根付いた知恵もなかなか良いものだと思います。
日本野鳥の会福井県 会員 平城常雄