馬のお話

令和八年は馬の年、活力に満ちた飛躍の年になってくれることでしょう。

さて馬というと、塞翁(さいおう)が馬、

という話が中国にあります。二千年も前のお話です。

中国の辺境に住む塞翁という人が、

馬に逃げられてしまった。人々は気の毒がったが、

彼は大して気にしなかった。

するとその馬が立派な馬を連れてもどってきた。

人々はこれはめでたいと祝ったが、塞翁は大して喜ぶこともなかった。

すると彼の息子がその馬から落ちて足を折った。

人々はまた気の毒がったが、彼はその不幸を淡々と受けいれた。

しばらくすると異民族が攻めてきて、若者の十人のうち九人が戦死した。

ところが塞翁の息子はけがのために徴兵されず生き延びた、という話。

人生、万事、塞翁が馬。

禍福はあざなえる縄の如し。

勝負は最後まで分からない。

いいことも悪い事も平常心で受けいれて、

淡々と為すべきことを為すのみ。

そのことが大いなる飛躍につながると思います。

                    青井山 瑞雲院閑栖 杉本玄海