若狭聖人

「若狭聖人」と称される、乾長昭(いぬいながあき)氏をご存じでしょうか。

昭和初期、下夕中(若狭町)で仙崖荘という居を構え、

地元住民に仏教や哲学などを伝えました。

氏の著書『百勿訓(ひゃくぶつくん)』の冒頭には、

君恩(天皇から受ける恩)の大切さが説かれており、

大意は次のとおりです。

 「日本人の民度の高さは世界中から称賛されているが、

その要因は万世一系の皇統。

金や権力のような浮き沈みするものではなく、

長年に渡り絶え間なく、祖先が自発的に天皇を敬い続けた積み重ねが、

品位を醸し出している。」

 今年はうま年です。

歴代の天皇は乗馬に親しまれており、

皇室と馬は長年の深い縁があります。禅寺では毎月一日と

十五日の法要「祝聖(しゅくしん)」で、

天皇陛下の長寿と国家の安寧を祈ります。

若狭聖人を改めて称え、国や先祖に感謝して新年をことほぎたいものです。

                       おおい町 海岸寺住職 石崎 靖宗