鯖街道と「わかさいくる」

根来・鯖街道の壁画

若狭は古代から御食国として、

海産物や塩など豊富な食材を京都に運び、

都の食文化を支えてきました。

今では「鯖街道」と呼ばれる若狭街道、針畑越え、

西の鯖街道などの若狭と京都を結ぶ街道では、

多くの人々や文化が行き交いました。

 近年、鯖街道ではサイクリングが注目を浴びており、

京都から鯖街道を通って小浜まで自転車でやってくる

サイクリストも多く見かけます。

また、鯖街道の先には敦賀駅から若狭高浜駅までを結ぶ

若狭湾サイクリングルート(わかさいくる)があり、

京都・滋賀・若狭を自転車で広域的に楽しむことができます。

 自転車は徒歩に比べてより広い範囲を楽に移動することができます。

また、クルマだと一瞬で通り過ぎてしまう場所でも、

自転車であれば時間をかけてゆっくり見ることができ、

時には立ち止まってその土地の空気やにおいも楽しむことができます。

もちろん、自転車に乗ることはいい運動にもなり、

自分の脚でペダルを漕いで長距離を走破したときや

坂を越えたときの達成感はひとしおです。

 小浜には歴史ある町並みや寺社仏閣、

美しい自然が数多く残されています。

行商人が被った笠をヘルメットに変えて、

かつての時代に思いを馳せながら

改めて小浜・若狭を自転車で巡ってみてはいかがでしょうか。

                 福井県若狭湾サイクリングルート推進室

                               岸野祐二郎

根来集落

鯖街道ミュージアム