醍醐味の話

醍醐味だいごみは本来は仏教の言葉。あるお経の中に、

ぎゅうよりにゅういだし、

にゅうよりらくを出し、

らくより生酥せいそを出し、

生酥より熟酥じゅくそを出し、

熟酥より醍醐を出す、とあります。

 これら五種の乳製品を五味ごみと呼び、

 その中の最上のものを醍醐といい、

 醍醐の無上なる味わいを醍醐味といいます。

 そのため仏教では醍醐は、

 最高の妙薬、究極の教え、悟りの世界、真実心、を意味する言葉になっています。

 ただし五味が具体的にどの乳製品を指すかは明らかではなく、

 醍醐はチーズかヨーグルトという説もあります。

 マインドフルネスという瞑想法が最近よく取り上げられます。

 これは、今ここ、に心を集中する瞑想法であり、

 仏教の基本の瞑想法でもあります。

 具体的には、吸う息吐く息に心を集中する、

 目のまえの仕事に心を集中する、

 歩くときには歩くことに集中する、 という瞑想法です。

 マインドフルネスは心を集中することを意味する言葉です。

 心を集中するとそこに自己の本心が現れてきます。

 何も思わぬは仏の稽古なり、という言葉があるように、

 自己の本心である無心に目ざめること、

 そして無心の世界に悠然と遊ぶこと、

 それが人生無上の醍醐味であると仏教は教えています。

        青井山 瑞雲院閑栖 杉本玄海

⓵中陰のお話【一七日ひとなぬか】

⓶中陰のお話【二七日ふたなぬか】

③中陰のお話【三七日みなぬか】

⓸中陰のお話【四七日よなぬか】

⓹中陰のお話【五七日いつなぬか】

⓺中陰のお話【六七日むなぬか】

⓻中陰のお話【七七日なななぬか】