「象」がいる学校

小浜市立内外海小学校は、

眼下に穏やかな海が一望できる阿納尻にある学校です。

校門を入ると、象の石像が迎えてくれます。

校区の甲ヶ崎に「象つなぎ岩」が現存し、

日本に初めて象が渡って来た港町小浜の歴史にちなんで、

象の石像が設置されているのです。

これは、「象の像を建設する会」の皆さんが、

プレゼントしてくださったものです。

この象の名前は、「パオン」(波音)といいます。

子供たちからは、「パオンちゃん」と親しみを込めて呼ばれています。

校舎内にも、布製の大きな象の造形作品や、

象にちなんだパッチワーク作品等がたくさん展示されています。

また、本校の校歌には、

「…あの岩は 南の国から波こえて はじめて日本にやってきた

 かわいい象さんつないだ岩よ…」との歌詞もあり、

「象」が本校のシンボルとなっています。

子供たちは、地域の方から、

「海を越えて渡ってきた象」の話についても学ぶ機会がたくさんあります。

「象」を通して、地域の誇るべき歴史が受け継がれることで、

ふるさとへの誇りと愛着をもった子供たちに育ってほしいと願っています。

                   小浜市立内外海小学校 校長 一瀬 泰史

応永十五年(千四百八年)六月二十二日は小浜に初めて象が来た日です