お大師さんの護摩焚き

2016年2月発行  春彼岸、 三月二十一日のお大師さんの護摩焚きの朝は まだ冷たい風が吹いています。この日は千年の昔、 弘法大師が高野山において、 悩める人を救おうと永遠の誓いを立てて入定した日といわれています。  四国八十八か所の石仏のある天徳寺では、 朝早くから村人が集まり、 八十八体の石仏への供えものをつくります。 赤飯を蒸しそれを小さな素焼きの皿に移し、 焼き豆腐、お […]

山川登美子と「後瀬夕照」

2016年1月発行   明治時代、明星派の歌人として活躍した山川登美子は、 故郷小浜ですごしていた少女時代には、 旧派の和歌を習っており、題に従って作った歌が残っています。  登美子が後瀬山を詠んだ歌は、その頃のもので、 若狭八景とよばれる小浜の景勝地を詠んだ歌の中に 「後瀬夕照」という題で書かれています。    峰つゞき木立まばらに雪見えて夕やけ雲に照り渡るなる 雪をいただい […]

立春大吉

2016年1月発行  「鬼はそと!」豆まきの節分は立春の前日。  立春に禅寺では「立春大吉」と書いた厄除け札を貼ります。 縦に書くと四文字すべてが左右対称。 つまり表から見ても裏から見ても立春大吉。  そのお札が貼ってある寺に鬼が入ります。 ふと振り返ると、また同じ立春大吉と書いてある。 裏から見ているのに気づかぬ鬼は 「あれ、また入口に戻った?」と思い込み、 逆戻りして出て行 […]