若狭の草花

2019年7月発行

 若狭の地は海あり川あり山ありで自然に恵まれています。

特にそれを実感するのは山野草が境内だけでも

たくさん見ることの出来る春先のことです。

二月中旬からタンバオウレンが咲き始め

続いてキクザキイチゲ、

三月中旬からはショウジョバカマ、イカリソウ、

四月上旬にはイワカガミ。

五月にはフデリンドウ、ギンパイソウ、ササユリと次から次へと咲くのです。

これらの花は控えめで楚々とした風情があって、見ていても飽きないのです。

人にとって「飽きないもの」とは人の本質に深く関わっているものなのかも知れません。

圓照寺住職 村上 宗博