
雪が降れば、なぜかワクワクする。
子どもの頃の思い出である。
しかし、この年になってまた雪が降ればワクワクすることができた。
鳥見(バードウォッチング)である。
地面や木々が雪に覆われると、
鳥たちはいつものようには餌を得ることができなくなる。
それで、山から下界へ降りてくる。
林道脇の木々や草の根元に。
田んぼの雪解け凹みに。
まだ実が残っている雑木の枝に。
山にいる鳥たちは、日頃なかなか目にすることができないが、
こんな時は我々のすぐ近くに思いもかけない鳥が出てくることがある。
餌を食べているときは警戒心も薄れる。
まさに鳥見のチャンスなのだ。ただ、ひとつ難がある。寒さである。
しかし、横着をして車の中から鳥見をしても良いのだ。
ちょっと厚着をして思い切って銀世界に出てみると、
結構ご褒美があるものだ。この年になって見つけた冬のお楽しみ。
雪が降れば・・・、思い切って外に出かけてみてはいかが・・。
日本野鳥の会福井県 会員 平城常雄
