人生のはじまりと終わり

2018年1月発行

  江戸時代小浜城下の産土神であった千種二丁目の廣嶺神社の鳥居の脇に、

一対の狛犬が置かれています。一方は口を開き、

片方は口を閉じおなじみの阿吽の形をしています。

 これは一切の文字・音声の根本で、阿をすべてのもののはじめ、

吽を終わりとし、完結を表すものであるとされています。

 人間に置き換えると、生まれ落ちてから寿命が尽きるまでの、

人生のはじまりと終わりでもあります。

 人の一生は、宇宙誕生から見ると、

瞬きをするくらいのほんの僅かな時間でしかありませんが、

その中には人それぞれの人間模様が詰まっています。

 今年の干支「戊(つちのえ)戌(いぬ)」は、

新しい目標に向かって努力すれば、

運気を引き寄せることが出来ると言われており、

自分なりに納得出来る人間模様を描けるよう努力したいものです。

小浜市郷土研究会 会員 網本恒治郎